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栄養士・管理栄養士資格を働きながら取りたい!夜間での資格取得はできる?

社会人として就職してから、栄養士の仕事に興味を持ち、仕事しながらでも栄養士、管理栄養士の資格を取得したいと思う方もいるでしょう。このような場合、まずは栄養士養成施設を卒業することが前提となりますが、現状は夜間過程で栄養士養成課程を修了することはできませんので、昼間に学校へ通いながら夜などに働くのであれば、栄養士の資格を取得することは不可能ではありません。これから栄養士、管理栄養士の資格の取得を目指している方は、正しい知識を身につけて、最適なルートを選択しましょう。

栄養士、管理栄養士の資格は働きながらでも取得することはできるのか?

働きながら栄養士、管理栄養士の資格を取得することは不可能ではありませんが、基本的に日中の時間帯は栄養士養成施設に通わなければなりません。したがって、学校の授業に影響しないように仕事するのであれば、学校へ行く前の早朝か終わってからの夜、ないしは学校が休みの日に限定されます。また、栄養士の資格は、通信講座などの独学で取得することもできません。
こうしたことから、栄養士の資格を最短で取得するためには、2年制の専門学校を選択することになるでしょう。栄養士の資格については、学力測定テストもないので、栄養士養成課程を修了することで取得できます。正確には、栄養士養成施設を卒業した後、都道府県に申請することで、栄養士資格の免許が交付されることになります。
次に管理栄養士については、栄養士の上位資格となるので、栄養士資格の資格を取得している必要があり、栄養士養成施設管理栄養士養成施設いずれかを選択することになりますが、「管理栄養士養成施設」を卒業して管理栄養士国家試験に合格するのが最短ルートとなるでしょう。その理由は、栄養士養成施設と管理栄養士養成施設のいずれも卒業すると栄養士の資格は取得できますが、栄養士養成施設を卒業した後に実務経験が更に必要となり、管理栄養士養成施設を卒業すれば実務経験は免除される仕組みになっているためです。つまり、栄養士養成施設を卒業した場合は、栄養士養成施設の修業年限に応じて実務経験を積まなければならず、その後に管理栄養士国家試験の受験資格が得られることになっています。こうしたことから、管理栄養士を目指すなら、最初から管理栄養士養成施設に入学して、管理栄養士国家試験の合格を目指したほうが近道になる訳です。

夜間で栄養士の資格が取れない場合、どのコースを選択すべき?

ここでは栄養士の資格を取得する進学コースを例に挙げてみますが、専門学校、短大、大学の3つあり、下記の7つのコースのいずれかを選択して卒業しなければなりません。

■専門学校
·2年制の栄養士養成課程の専門学校
·3年制の栄養士養成課程の専門学校
·4年制の栄養士養成課程の専門学校
■短期大学
·2年制の栄養士養成課程の短大
·3年制の栄養士養成課程の短大
■4年制大学
·4年制の栄養士養成課程の大学

最終学歴や年齢などもあるとは思いますが、社会経験があって早く栄養士として働きたいのであれば2年制の専門学校か短大の入学を目指し、食や栄養などに関して深く学びたいのであれば4年制の大学などが適しているでしょう。
学校によって特色が異なりますので、資格を取得した後、「どんな現場で働き、何に力を入れたいのか」を整理してから受験する学校を決めると良いです。いずれにしても、一定期間は学業に専念しなければならず、社会人などが栄養士、管理栄養士の資格取得を目指すなら、経済的なこともあるので、貯金で生活できれば問題ありませんが、ご両親の援助や学校のない時間帯に仕事することになるでしょう。状況に応じて、進学した後、どのように生活するかを現実的に考えなければなりません。

夜間でも取得可能な調理師免許も選択肢に入れる?

食に関係する国家資格には、栄養士や管理栄養士の他にも、調理師免許があります。
もちろん、それぞれの役割や仕事内容は異なる訳ですが、この3つの資格は、職場が重なる部分が多いのも特徴です。
栄養士もしくは管理栄養士の仕事は、いずれも食事や栄養の指導を専門的に行うことが中心となります。一方、調理師は料理を作ることを専業としますが、学校、病院などの集団給食、食堂、旅館などの営業給食、料亭、喫茶店などの料食主体の外食や内食を対象とする宅配業など、さまざまな職場で活躍されています。このうち、学校、病院、介護施設などでは、患者、利用者、生徒の方に食事を提供することになりますが、調理師は栄養士や管理栄養士と業務上の接点もあり、且つ一緒に協力しながら働くこともあるでしょう。職場によっては、栄養士や管理栄養士が調理業務まで行うところもあるほどです。また、調理師免許であれば、夜間で取得も可能な調理師学校があるだけでなく、学校に通わなくても、飲食店などで2年以上の調理の実務経験を積んだ後、通信教育を履修して調理師試験を受験して合格すれば取得が可能です。目指している仕事にもよりますが、栄養士と調理師では役割は違っても、社会人になってからでも取得しやすいといった意味では、選択の1つに入るのかもしれません。

栄養士養成施設に夜間過程があると誤解してしまう原因とは?

夜間過程で栄養士の資格が取得できると、なぜ誤解することがあるのでしょうか。その原因が気になって筆者が調べてみたところ、次のようなことが分かりました。インターネットで検索してみると、栄養士の学校などを紹介しているサイトが見つかりますが、検索条件に「栄養士」「夜間学校」などを検索ワードにすると、夜間過程がある栄養士養成施設がヒットします。
そのヒットしたトップページには、各栄養士養成施設の概要が前面に見えているほか、検索ワードをマーキングして表示されるので、早とちりすると誤解するかもしれません。しっかりと、栄養士養成施設の個別のページを確認するようにしましょう。

間違った情報に振り回されないためにすべきこと

更に詳しく調べてみたところ、インターネット上では、夜間過程で栄養士の資格が取得できるかのような間違った記事も見かけました。正確な情報を入手するためにも、栄養士養成施設の公式HPをしっかりと確認し、それでも分かりにくければ、学校に問い合わせてみましょう。

栄養士養成施設は厚生労働省のHPで把握できる!

繰り返しになりますが、現時点においては、栄養士養成施設は夜間課程で履修できる学校は1つも存在しませんので、お間違いないようにご注意下さい。資格が取得できる管理栄養士養成施設、栄養士養成施設は、下記の厚生労働省のHPで一覧表のPDFで確認できます。
■厚生労働省 養成施設(管理栄養士養成施設、栄養士養成施設)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089299.html

まとめ
社会人になってから栄養士、管理栄養士を目指すことは素晴らしいことですが、昼間は栄養士養成施設に通うことが必須条件となるので、人によってはややハードルが高いと感じる方がいるかもしれません。栄養士の資格を取得してどのような仕事をしたいのかにもよりますが、資格以外にも様々な方法で希望する会社や仕事に就く方法は見つかるかもしれませんので、諦めることなくチャレンジしていきましょう。