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栄養士・管理栄養士の「勤務時間」と「休暇」について徹底解説!

栄養士・管理栄養士が働く職場は、病院、介護施設、保育所、スポーツクラブ、企業などが挙げられますが、それぞれの環境で勤務日程や休暇などの労働条件が異なります。今回は、こうした栄養士、管理栄養士が働く職場の労働環境に焦点を当てて、勤務時間と休暇が職場によってどのように変わるのか、業種毎に比較しながら紹介してみたいと思います。

栄養士・管理栄養士の勤務時間に関する仕組みは?

まず、栄養士、管理栄養士の勤務時間ですが、大別すると定時とシフト制に分けることができます。定時の場合は、変則勤務がない一般企業などの場合に多くみられますが、朝から夕方まで決められた時間に働くことが就業規則などで定められており、平均8時間(昼食などの休憩時間も含む)の労働を基本とし、時間外で働けば残業などの扱いになります。また、シフト制については、主に病院や高齢者施設など、長時間労働が必要となる職場で採用しているケースが多いですが、朝から午後、昼から夜まで、夜から明け方までのような時間帯で区切られ、2交代から3交代制によって、何人かのスタッフで交代しながら勤務することになります。シフト制の労働時間は、平均8時間程度(休憩時間を含む)が基本となりますが、これに加えて4~5時間程度の短時間勤務が組み込まれる場合があります。病院や介護施設の場合、慢性的に人手不足が続いており、こうした短時間勤務の希望にも対応できるような労働時間帯を設けているのが特徴と言えるでしょう。

栄養士・管理栄養士の職場毎の勤務時間帯は?

ここからは、病院、介護施設、保育所、スポーツクラブ、企業のそれぞれの職場の勤務時間帯の特徴をもう少し詳しく説明していきます。
病院や高齢者施設では、患者もしくは利用者の方に提供する食事の時間帯がありますので、準備の時間が必要となる関係から、6時ごろの朝早くから出勤することが多くなるでしょう。夜勤業務がある場合には、17時~翌朝9時(休憩1~2時間程度)ぐらいまでとなり、夜勤手当も支給されることになるのが一般的です。また、保育園は、栄養士が調理業務を行っているところも多く、7時ごろから働く早朝勤務が含まれる場合があるのが特徴です。ちなみに、早朝勤務の場合は、夜勤などとは扱いが異なり、手当は殆どが支給されません。
スポーツクラブは、シフト制による時間帯で働く場合が多く、最も早い開始時刻は早番で6時30分出勤、逆に最も遅い退勤時間では23時頃まで働くようなケースがあります。1ヶ月の労働時間にすると、160時間程度に設定しているところが多く、時間を調整しながら変則的に働くようなケースが考えられるでしょう。最後に一般企業の場合は、朝8時30分から17時30分頃まで働くのが一般的で、早朝勤務や夜勤などは原則としてありません。残業も会社によって異なりますが、一日1~3時間程度のところが多いようです。
正社員として働く場合には、8時間程度の労働はどこの職場でも必要となりますが、人手不足による過重労働や早朝勤務などが含まれる場合には、長時間労働で激務となっているような職場があるのも現状です。残業はなるべくしないと考えている場合には、残業が少ない業種で栄養士や管理栄養士の仕事を探すか、短時間勤務もしくはアルバイトやパートなどの雇用形態まで視野に入れるのであれば、自身の都合に合った働き方をすること不可能ではありません。なお、栄養士、管理栄養士の勤務時間帯は、同じ職種であっても職場によって異なる場合がありますので、本記事で紹介した内容はあくまでも参考例としてご覧ください。

■病院、介護施設など
・早番6:00~15:00
・遅番10:00~19:00
・夜勤17:00~9:00(翌朝)
※上記時間帯でシフト可能
■保育園
・8:00~17:00
※上記時間帯でシフト可能
※早朝勤務がある場合は7時頃から開始
■スポーツクラブ
・10:00~22:00
※上記時間帯でシフト可能
■企業
・8:30~17:30

栄養士、管理栄養士の休暇は?

次に、栄養士、管理栄養士の休暇について説明します。
病院、介護施設など、患者もしくは利用者の方に365日食事を提供しているような場合、土日、祝日などに関わらず、働くことになるでしょう。休暇の考え方としては、一般的には月8~9日を基準として、年間110日前後の場合が多いです。
また、保育園は、年間休日数は約120日程度で、保育園が休みになる夏期や年末年始に長期休暇が設定されているところが大半です。そして、スポーツクラブは、年間休日数は約120日程度に設定している会社が多いものの、変則勤務となれば、土日、祝日などに関わらず働くことになり、長期のまとまった休暇は取りにくいのが現状です。最後に、一般企業の食品メーカーなどの場合、年間休日数は約120日程度となりますが、夏期や年末年始のほか、土日、祝日などは基本的に休みとなり、有給休暇、長期休暇などは他の職種と比べてもしっかりと取れることが多いでしょう。このように栄養士、管理栄養士の休暇の状況は様々ですが、年間にして90~120日前後が1つの目安になると考えられます。

まとめ
栄養士、管理栄養士の勤務時間や休暇は職種によってかなり違いがあるので、労働時間や休暇などの労働条件を重視する場合は、ご自身が希望する条件に近い職種などから選択すればミスマッチが起こりにくくなるでしょう。