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今さら聞けない?!“調理師は国家資格?”給料・活躍の場から実際のやりがいについて全貌をご紹介!

今回は、実はあまりよく知られていなかった調理師資格についてお話ししたいと思います!
「え?調理師に資格なんているの?しかも国家資格なの?」「どうしたら資格取得ができる?」「調理師の給料ってどれくらいなんだろう?」「どんなところで調理師は活躍してるの?」
…など、さまざまな疑問にお答えできるよう調理師について幅広い内容でお送りします。
調理師にご興味がある方・転職を考えている方への参考になればと思いますので、どうぞ最後までお読みいただけたらと思います。

そもそも調理師とは?

調理師は、食事の調理を行うスペシャリストです!
保育園や病院、介護施設など様々な職場で、食事を必要とする方に対して食事の調理を行います。活躍できる職場も幅広く、医療・福祉の施設だけでなく、企業や大学の食堂など様々です。多くの方が利用する職場では、大量調理を行う場合があります。また、職場によっては栄養士さんと協力して、盛り付けの工夫や調理の方法にこだわることもあるので、料理のジャンルはさまざまで和洋折衷のものも多くあるようです。

☆こんな人が調理師向き☆

創造力(創作力)がある
どこの職場でも柔軟な発想を持つことは重要です。たとえ決まったメニューのみの提供でも、量の調整だったり、急なメニュー変更だったりと臨機応変な対応が求められることもあります。
勉強家・努力家さん
日進月歩で料理の世界も進化しています。その進化のスピードについていく探求心と料理の腕を磨く努力は欠かすことのできないお仕事といえるでしょう。
舌に自信がある
味覚のアンテナは磨かれていくものですが、やはり味覚がしっかりしていれば食材の組み合わせなどもイメージしやすいでしょう。
体力がある
調理師は意外と力仕事が多く、重いフライパンを持ったり、重量のある食材を運んだりと、腕力や体力が必要となってきます。

調理師資格(免許)はいる?

料理を作るお仕事としては、調理師資格がなくとも、働くこともできますが「調理師」と名乗る為には国家資格が必要です!
※調理師資格を所持していない方が、調理師と称すると罰金30万円以下の刑に処されてしまいます。
さらに国家資格の調理師資格を所持するメリットとして、それだけ働き口も増え就職・転職活動時も有利となります。高級ホテルや料亭、病院などでは「要資格所有者」という雇用条件となっいます。また、調理師資格があれば、自分のお店を出す際に必要な「食品衛生責任者」の資格も申請のみで取得できる利点があります。わざわざ食品衛生責任者を雇ったりせずに最小限の人数で開店できるというわけです。

調理師資格を取得するためには?

では、調理師資格を取得するにはどうしたらよいのでしょうか。
実は2通りの取得方法があります!

①2年以上の調理業務経験を経て、調理師試験に合格すること!

飲食店も含めた調理業務を従事している施設にて、調理業務を2年以上実務経験をし、各自治体が実施している「調理師試験」に合格して、申請すれば取得できます。
詳しい調理師試験については、こちらをご参照ください。ちなみに平均合格率は60%以上なので難易度はそれほど高いわけではありません。

②調理師養成施設を卒業すること!

厚生労働省指定の調理師養成施設を卒業後、各自治体へ資格免許を申請し取得できます。調理師養成施設は全国各地にあり、高等学校・専門・短期大学・四大などがあります。

実際の調理師の給料や待遇って?

続いて、調理師は一体どのような待遇なのか気になりますよね。また、調理師の待遇は一概には言えず、職場によってさまざまですので平均の目安としてご覧ください。

給料について

調理師
平均年収 307,9万
平均月給 25,1万円
調理師見習い
平均年収 257,8万円
平均月給 19,9万円
全職種
平均年収 333,7万円
平均月給 40,8万円

※2017年度調査の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

全体的に平均よりも低い水準となっていますが、調理師の給料で知っていてほしいこととしてはどこで働いているかによって給料は変わってきます!
例)都内にある洋食調理師 平均月給28~32万円
 ミシュランガイド入りした寿司専門店 平均月給30~50万円
 都内居酒屋チェーン店 平均月給18~23万円
このように働く場所によって、または地域によっても給与の差が生まれてしまうのが調理師です。

待遇について

休日・休暇
シフト制のことが多く、基本的には勤務先の営業日によって変わってきますが、一般職とは違い、土日祝休みや年間休日が120日以上となることは調理師さんではなかなか難しいのが現実です。
しかし、保育園では日祝休みが多いので、週休2日制となっているところも多いでしょう。
賞与
平均年2回、約2ヶ月分の支給が一般的ようです。
ボーナスは業績により左右されやすく、年3回という職場もあります。
昇給
平均年1回、2,000円前後の昇給が多いようです。
社会保険
正社員雇用であれば完備されています。
個人経営の飲食店ですと、法定にしたがって雇用保険と年金保険のみという場合もあります。
退職金制度
退職金自体が法律で定められているものではないので、こちらも母体企業の規定によりますが、正社員雇用なら比較的設けられていることが多いでしょう。やはり個人の飲食店ではない場合が多いようです。
※勤続年数が20年であっても、退職金がたった22万円・・・という実例もありますので、きちんと面接の時などに確認したほうが良いでしょう。調理師業界が長い方からは「あるだけマシ」という声を耳にすることも少なくないようです。

調理師の活躍場所―やりがいについて実際のお声を添えて―

先ほどご紹介した通り、「飲食調理に関わる場所」は数多くありますが、その中から調理師さんの主な活躍の場(就職場所)をいくつかご紹介したいと思います。
栄養士転職ナビ調べにて、調理師のやりがいについて、現役の調理師さんのリアルなお声も添えてありますので、まだ調理師について具体的なイメージが湧かない方は就職や転職の際の参考にしてもらえればと思います!

ホテルやチェーン系レストランなど大規模な飲食店

仕事内容 食材の仕込みや調理、片づけ…など
特徴 労働時間や給料、社会保険などの勤務条件が明確に提示されていることが多いです。大きい調理場や大きい施設、和食料理店の場合は、細かく部門ごとに分かれていることもあります。特に技術力が求められる職場でもあります。
実際のお声(ホテル/調理師/勤続6年)
『ホテルはお客様の特別な時間をおもてなしする場です。毎日大勢のお客様がいらっしゃいますが「ここの食事が美味しいから」と何度もリピートしていただいているお客様のお声を聞くこともあり、顔が見えなくても、ちゃんと気持ちが伝わっているんだなとやりがいを感じています。
実力主義な世界でもあるので、辛いことや厳しいと感じることもありますが、その分成長を感じられる職場なので、もっと任せてもらえるように頑張りたいと思います。』

個人経営の小規模な飲食店

仕事内容 食材の仕入れ、仕込みや調理、片づけなど
特徴 皿洗いや掃除、食材の下処理や従業員のまかない作りなどといった見習いからスタートして、まずは下積みとして働く方が多い職場です。調理だけでなく、接客や経営についても幅広く学ぶことができるでしょう。
実際のお声(個人経営飲食店/調理師/勤続4年)
『個人経営だからこそ、お客様との距離が近いことが魅力です!
しんどいと思ったことは数知れず…しかし間近なお客様の美味しそうに口に運んで下さる姿や「ありがとう」「おいしかった」「また来ます」に何度救われているか分かりません。
それに自分が考えたメニューが評価されグランドメニューになったことはとてもやりがいになりました!決められたものより自分で悩んだからこどの魅力だと思っています。』

給食調理センター

仕事内容 あらかじめ決められて献立に添った仕込み・調理・片づけ、さらには水道水の品質検査や食材のサンプル採取などの品質の管理など
特徴 大人数の調理提供をする為、食材の下処理係、煮炊き係と分担し一斉調理をします。多くが教育施設や社員食堂のお昼の提供なので、勤務時間が短めです。
実際のお声(給食調理センター/調理師/勤続3年)
『集団調理での衛生管理を徹底していたり、鍋が重かったりと色々ありますが、その分、やりがいのある仕事だと思っています。驚くほど食器が空っぽになっていたり、子ども達から「ごちそうさま!すごいおいしかった!」とお礼を言われると、育っていく子ども達の成長の源になっているんだなぁと心に沁みることがあります。お昼の一食のみなので勤務時間も短いところも魅力だと思っています。』

病院・介護福祉施設

仕事内容 医師や看護師、栄養士と連携して朝・昼・夜の三食仕込み・調理・片づけなど
特徴 病状や要介護度の段階によって、一人ひとりに対応した献立や盛り付けなどを行うことが必要です。また、施設によっては利用者の方が手伝いができるような取り組みを行っていたり、いっしょに盛り付けをしたりと飲食店とはひと味違う活躍場となっています
実際のお声(病院/調理師/勤続7年)
『病院では「食事」も治療の一環として命に関わることなので、非常に責任のある仕事です。食事に対するきめ細やかな対応や、専門的な知識・技術・技能などの質の高さも求められるのが病院の調理師です。
入院食はあまり美味しくないというイメージがありますが、味覚が人それぞれなので毎回あらゆる条件内での「おいしさ」に挑戦していくことが重要であり、この仕事の面白さだとも思っています。そんな中で患者さんからの「おいしかった」の一言はなによりのやりがいに繋がっています。患者さんが苦しい闘病中にもかかわらず、食事をしたあとに「おいしい」と緩む口元を見ると心を元気にしている実感を持つことができます。』

実際のお声(介護福祉施設/調理師/勤続3年半)
『私の施設では、もちろん栄養士さんの指導の元で献立作成されますが、行事食では調理師も立案することができるので、入職して間もない私の案が選ばれた時の達成感はとてもやりがいに繋がっています!利用者の方にも「盛り付け綺麗だったね!」「花見らしい料理で私も作りたくなった」といったお声や笑顔を頂き、福祉施設での調理師という仕事の充実感を感じることができました。』

保育園・幼稚園

仕事内容 栄養士と連携し、考えられた献立を元に、お昼ごはんやおやつの仕込み・調理・片づけなど
特徴 園によっては、夜も運営しているところあるので、夕飯を作ったり、乳幼児がいる場合は他施設ではなかなか作らない離乳食も調理することがあります。
園によっては、玄関などの看板に献立をPOP書きしたり、食育保育で子ども達と関わったりもします。
実際のお声(保育園/調理師/勤続5年)
『なんといっても身近な子どもたちの満腹した笑顔と「おいしい!」の声です!ピーマンが苦手で、残してばかりいた子が、工夫を凝らした結果、ピーマンを残さずに食べてくれたときはうれしくて涙を流した思い出があります。また、保護者の方からも「自宅でも同じようなメニューを出したい」と調理方法を熱心に聞かれた時は、保護者の方の助けにもなっているんだとうれしくなりました。』
まとめ
いかがでしたでしょうか?少しでもあなたの調理師についての疑問や不安の解消ができ、調理師の魅力が伝われば幸いです。
飲食に関わることができる職場は将来的にもっともっと多くなると思うので、調理師のニーズも今より増えていく可能性が大きいでしょう。調理師資格は名称独占資格ということだけでなく、転職にも必ず有利になるので、資格取得に向けてぜひ頑張りましょう!
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