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【社会人向け】栄養士になるには?働きながら学校へ行ける?やりがいや給料まで一挙紹介!

社会人になると多忙な日々で生活も不規則になちがち。そんな時「食生活」の大切さが身に染みてわかりますよね。栄養士への転職を目指される方にも、はじめはそういった食生活への関心がきっかけとなった方も多いようです。
しかし、「栄養士になる!」思い立ったは良いものの、いまの仕事や生活を考えると、異業界からの栄養士業界への転職はさまざまな不安や焦りを抱いてしまうことでしょう。
そもそも栄養士になるにはどうすれば良いのでしょうか?学校に入り直すのか、学費はいくらかかるのか、実際どういった活躍の場があるのか、やりがいは…といったたくさんの疑問や悩みが出てくると思います。そういった疑問やお悩みをお持ちの方へ、今回は徹底的に栄養士についてご紹介したいと思います!
もちろん、まだ学生の方やすでに栄養士としてご活躍されている方にも参考となる記事になりますので、ぜひご覧ください!

栄養士になるには資格が必要?

まずは基本的な疑問にお答えします!
栄養士になるには、栄養士養成施設である学校を卒業し、国家資格となる栄養士資格の取得しなければ「栄養士」と名乗ることも働くこともできません。
また、管理栄養士はさらに「栄養士資格所持(実務経験)+年1回の管理栄養士国家試験合格」をしなければならないので、それなりの努力と費用が必要になります。

Tips~栄養や食に関わる資格は他にもあります~
・栄養教諭免許状
・調理師免許
・介護食士(民間)
・フードコーディネーター
・発酵マイスター

…など、栄養士・管理栄養士だけが「食」や「栄養」に関わっている訳ではありません。自分が目指したい将来像をしっかりイメージできるようにしておきましょう!

もっと詳しく栄養士資格について知りたい方は、下記の関連記事をご覧ください。

栄養士になるには、まず学校へ!社会人はどんなプラン設計をすればいい?

栄養士資格取得には、とにもかくにも、まず「学校」に通わなければなりません!独学の勉強で国家試験を受けるという調理師のようなプランを立てることはできませんので、ご注意ください。
では、下図をご覧ください。

基本的にこのような道筋で、栄養指導論や調理学実習、臨床栄養学、食品加工学など多くを学び実習し、栄養士また管理栄養士として働くことができます。

栄養士になるには、まず学校へ!社会人はどんなプラン設計をすればいい?

大学 栄養士資格取得できる4年制の大学は、短大や専門学校と比べると学校選びの選択肢が少ない上に、学費や費やす時間も倍以上かかります。しかし、他の語学や一般教養などを幅広く学べるため、「栄養士以外の勉強もしたい」という方にはオススメです!また、栄養士だけではなく管理栄養士や行政栄養士、栄養教諭免許状などの取得を考えている方にも適した環境といえます。
短大 多くの短大は2年制または3年性制で、栄養士になるための基本的な知識から必要な技術まで一貫して習得することができます。専門学校とは違い、一般教養も学べて、4年制大学よりも時間を短縮できることがメリットです!その分、大学と比べると時間の余裕はないですが、栄養教諭免許状も取得が可能な学校も多いようです。
専門学校 2~4年制の専門学校では、大学や短大よりも栄養士の育成に特化しており、栄養士に密接したカリキュラムで占められています。さらに同じ栄養士専門学校であっても多種多様にあり、その学校によってカリキュラムや学費、設備、実習内容が変わってきます。
気になる専門学校があればパンフレットなどを取り寄せて、なるべく自分が学びたいことが学べそうな学校を選びましょう。また、4年制の専門学校では管理栄養士を目指せるところもあります。

社会人→栄養士 どう学校へ通って、栄養士になるの?

社会人を一度経験してから栄養士を目指された方の多くは、勤めていた会社を退職してから2年制の専門学校または短大で集中して知識や技術を詰め込んで、短期間で資格を取得してから、栄養士として働いています。
現在の仕事を辞めずに、働きながら夜間や土日で通学することはできないのか?という疑問が出てくると思いますが、残念ながら、栄養士養成の夜間学校や通信制の学校は認可されていないので、仕事をしながら栄養士の学校には通うことができないのです。
したがって、働きながら学校へ通いたいという方は
①昼に学校⇒夜に仕事
②平日に学校⇒土日に仕事

といった生活サイクルの提案ができます。
ただ予想以上に学校と仕事の両立は困難必死です。しっかり貯金をしておいたり、家族に援助をしてもらったりしながら、勉学に集中できる環境を整えることが必要です。

栄養士養成学校の学費について

学費は社会人にとっても、学生の方にとっても大きな問題とひとつ。決して安くはないので、ぜひ目安としてご覧ください。

栄養士養成の学校 平均学費
2年制 200~300万円
3年制 250~350万円
4年制 350~450万円

この平均学費の表からしても、やはり軽視することができない金額となっています。
しかし、最近では社会人の方でも目指すことが多い職種でもありますので、社会人経験を経て取得を目指している方が増えてきていることもあり、社会人向けの学費サポートや給付なども支援してくれる学校もありますので、まずは体験入学や説明会などに参加してみることをオススメしています。

気になる栄養士の仕事内容・活躍場所・給料・やりがいを一挙にご紹介!

大切な学校選びや栄養士としての将来設計を間違えない、後悔しないためにもしっかりと栄養士のことを知っておくことが大切です。
特にやりがいの部分は、どんな栄養士を目指すのかの指針にもなります。さらに今後、就職活動などで志望動機を考える際の重要なポイントにもなります。

栄養士の仕事内容

栄養士は、活躍している場所で細かい仕事内容は異なりますが、大まかには下記の6つとなります。

①栄養指導 指導対象となる方の状態や病状に合わせてアドバイスをしています。健康な方から妊婦さん、乳幼児、高齢者、病を抱える方など様々な方に合った必要なカロリーや栄養素、回復や予防になるものの食生活の指導を行っています。
また、生活習慣病やメタボなど栄養相談を受け付けたり、セミナーをひらく等正しい知識を普及させています。
②食育指導 主に保育園や幼稚園など教育施設で行うことが仕事内容です。栄養や食物の知識を身につけてもらおうと、紙芝居で表現したり子どもたちとクッキングをしたりと「食育」の授業も仕事の1つです。その食育の企画や子どもたちの保育も担うので、子どもたが好きな方にピッタリです。また、給食だよりや保護者への講習も行ったりもします。
③献立作成 その職場に合った予算内で、栄養価・バランスを満たしどれだけ見た目もよく美味しい献立を考えられるかが勝負の給食などのメニューを作成しています。昨今では、いっそう食物アレルギー対策を講じており、個別対応や代替食、除去食への対応が求められています。
④食材発注 考えた献立を元に、在庫や賞味期限の管理をしながら必要な食材を発注し確認をします。一見、簡単そうですが、細かく発注量の把握や食材に無駄が出ないかなどの管理があり、献立に対する知識や原価の知識を持つ必要があります。
⑤衛生、安全管理 衛生、安全管理は調理師だけの仕事ではありません。栄養士も調理を担当することもありますし、どこから異物混入や食中毒の危険が迫るか分からない為事態を未然に防ぐ努力や衛生面の管理をしています。また、食物アレルギーも些細な粉末でも引き起こしてしまう可能性もあるので徹底的な安全対策を行っています。
⑥調理 調理は調理師の仕事だと思われがちですが、実際には人手不足や効率的にも栄養士が調理を行う場合があります。調理から盛り付け、配膳、洗浄、仕込みなど自然と調理技術が上がる仕事をしています。給食では短時間で大量の調理を、保育園などでは離乳食やおやつを調理し提供しています。

栄養士の就職先として活躍できる場所は?

「人」と「食」に関わる栄養士はニーズも多く、活躍場はとても幅広いものとなっています。

栄養士活躍場所一覧

病院・クリニック、介護福祉施設、保育園・幼稚園、学校、給食会社、社員・寮食堂、行政機関((保健所・役所など)、スポーツ業界、エステ美容業界、食品関連企業・ダイエット会社、大学・研究施設・教育機関、飲食店(レストラン・カフェなど)

他にも、薬局やドラッグストアの相談受付・フリーのフードコーディネーター食品や料理をより魅力的に演出企画をするフリーのフードコーディネターなど栄養士の活躍は、どんどん広がりを見せています。

知りたい栄養士の給料事情は?

栄養士の給料は厚生労働省の「平成29年 賃金構造基本統計調査」によると、平均月給は24万円となっています。

国家資格であることを前提とするとやや低い印象を持たれるかもしれませんが、経験年数による給料アップやボーナスアップは下図のグラフを見てみても確実に上がっていることがわかります。

また、上述のとおり、活躍の場が多岐にわたる為、一概に栄養士はこれぐらいの給料だと言えない点もあり、あくまでも平均の給料となっています。
食品関連企業などの一般株式企業ではやはりサラリーマンと同額だったり、病院経営は福利厚生が良く高収入だったりと給料事情も幅広いです。しかし、栄養士や管理栄養士は資格手当がつくことが多く、管理栄養士は栄養士よりも上乗せされ活躍の場も多いので収入アップを念頭に置いているのなら管理栄養士をおオススメします。

働くうえで大事な、栄養士のやりがい・魅力は?

栄養士のやりがいは、職場によって違いを見せますがが主にはこの3つが挙げられます。

笑顔とあたたかい言葉

「人」を支え、「人」の為に栄養や健康、食を考える栄養士にとって、何よりも考えた献立や指導対象へのアドバイスなどに対して「ありがとう」や「おいしい」といったあたたかい言葉や笑顔をもらえることが栄養士としてのやりがいや楽しさにつながります。

結果が目に見えてわかる

栄養士はちゃんと目に見えたやりがいもあります!
病院での患者さんの病状改善食は、血圧や体重、病状など目に見えて回復していく姿を見ることができます。それは介護施設でも利用者さんの健康状態、保育園や幼稚園では、すくすく成長していく子どもの姿や嫌いな食べ物を食べられるようになったことなど、結果がきちんと残ることも栄養士のやりがいのひとつといえるでしょう。さらに、食品メーカーなど一般企業でも、食品開発として自分が考案した企画案がさまざまな人の手によって、レシピや商品となって世に出るという達成感と充実感は、ひとしおでしょう。

キャリアプランの豊富さ

栄養士資格を取得後、現場で働くことによって、学校では得られなかった実用的な知識や技術をたくさん得ることができます。これは家族の健康管理や食生活にも役に立つものでもあり、生涯スキルとして活かすことができます。さらに、管理栄養士へとステップアップすることや、料理研究家やフードコーディネーター、食品衛生責任者などといったキャリアプランの変化を楽しむことができるのも栄養士の魅力的のひとつです。

最後に、栄養士の将来性について

ここまで栄養士の魅力についてお伝えしてきましたが、将来的に業界が衰退などをしないのか不安ですよね。
現在、スポーツや健康志向が盛んとなっている日本において、栄養士の未来は明るいといえるでしょう。最近よく目にする健康番組などは、消費者が食や栄養を意識したものに興味を持っている証拠でもあります。さらに、高齢化社会により病院や介護施設も増設されており、栄養士の需要は現在・未来とともに拡大していくいえます。
また、行政としても2005年に食育基本法という食育の大切さに目を向けた法案を出しています。生活習慣病やメタボが問題視されたことで、幼少期からきちんとした栄養知識を取得させることによって、健康について真剣に考ようという目的で制定されました。これにより教育機関としても食育をないがしろにせず、どんどんと食育活動は求められている動きとなってるのです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。「栄養士になるには」から始まり、「栄養士の将来性」まで社会人の方向けにご紹介してきました。
ポイントとしては、仕事をしながら独学での栄養士資格取得はできないので、専門の学校へ通いましょう!さらに、今回の記事で述べたやりがいや仕事内容を振り返り、自分はどのような栄養士になりたいのかをきちんと整理すると良いでしょう。
社会人経験があると広い視野を持つ栄養士になることができます。異業種の経験だとしても、決して無駄にはなることはなく、より人の気持ちの分かる栄養士として活躍できるでしょう。
しかし、社会人として学校へ入学し直すことは、費用だけでなく、かなりの覚悟と計画性を要します。将来のことも考え、慎重に後悔しない道を選択しなければなりません。そのためにも、どこの施設でどのように働きたいかなど目指すべきゴールを設定しておくことは重要となってきます。ぜひ、栄養士転職ナビを活用して、あなたが栄養士として笑顔で働ける未来を描いてみてはいかがでしょうか。